麻薬密輸用の「潜水艦」、国内産を初摘発 スペイン

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麻薬の密輸を目的に設計された半潜水型の船舶をスペインの警察が押収した/National Police of Spain

麻薬の密輸を目的に設計された半潜水型の船舶をスペインの警察が押収した/National Police of Spain

(CNN) スペインの警察が最大2000キログラムの薬物を密輸するために設計された半潜水型の船舶を押収したことがわかった。スペイン国内で建造されたこのような麻薬密輸用の潜水艦の摘発は同国では初めてだという。

スペイン国家警察によれば、船舶の大きさは全長9メートル、幅3メートル、深さ3メートルで、スペイン南部マラガの倉庫で見つかった。潜水艦は巧妙な薬物密輸組織に対する捜査中に見つかった。今回の捜査は52人の逮捕につながったという。

半潜水型の潜水艦は発見が難しいが、建造するには大金がかかる。潜水艦は南米の密輸団で長く使われているが、欧州での利用はもっと少ないとみられていた。

2019年11月には全長22メートルで3000キログラムのコカインを輸送していた南米コロンビアで建造されたとみられる潜水艦がガリシア州沿岸で摘発されていた。しかし、スペインで建造されたものが警察によって発見されるのは今回が初めてだった。

スペイン司法警察幹部によれば、潜水艦は建造中で水中での試験は行われていなかった。潜水艦は海上で母船と合流するのに使われることになっていたようだったという。

今回の密輸組織に対する捜査は長期間にわたったもので、コロンビアやオランダ、英国、米国、ポルトガルも参加していた。

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