スペインの独裁者フランコ総統、最後の銅像を撤去

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1978年に設置されたフランシスコ・フランコ総統の銅像=23日、スペイン/Jesus Blasco de Avellaneda/Reuters

1978年に設置されたフランシスコ・フランコ総統の銅像=23日、スペイン/Jesus Blasco de Avellaneda/Reuters

(CNN) スペインでかつて独裁政権を築いたフランシスコ・フランコ総統の銅像が23日、アフリカのモロッコに囲まれたスペインの飛び地領メリリャから撤去された。公共の場に残されていた最後の一体だった。

自治政府の連立与党を構成する社会労働党(PSOE)のツイートによると、フランコ総統の銅像は地元議会が22日に撤去を承認したことを受け、メリリャの街頭から撤去された。

関係者によると、撤去はフランコ支持者によるクーデター未遂から40年目に合わせて行われた。

採決では賛成が14票、棄権10票で、極右政党のボックス(VOX)は反対の1票を投じた。

メリリャのグローリア・ロハス副大統領は「本日からメリリャは尊厳と正義を取り戻す」と宣言した。

銅像は、メリリャをモロッコの部族から防衛した1921年のリーフ戦争を記念して、フランコの死から3年後の1978年に設置された。

2005年には移設されたものの、23日までは公共の場にあって、スペインの国土に残る最後のフランコ像になっていた。銅像は今も保管されているが、撤去は恒久的な措置だと関係者は話している。

フランコは1930年代後半にスペインで独裁政権を築き、スペイン内戦からその後の数年間にかけて数千人の処刑が行われた。

2007年、スペイン政府はフランコ政権を公式に非難する法律を制定し、フランコにつながるシンボルは公共の場から撤去しなけらばならないと規定していた。

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