スペイン、安楽死を合法化 EUで4カ国目

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スペイン国会が安楽死を認める法案を賛成多数で可決した/ZIPI/EPA-EFE/Shutterstock

スペイン国会が安楽死を認める法案を賛成多数で可決した/ZIPI/EPA-EFE/Shutterstock

マドリード(CNN) スペイン国会は18日、安楽死を認める法案を202対141の賛成多数で可決した。安楽死が合法化されるのは欧州連合(EU)で4カ国目。

与党社会労働党の議員は議会演説の中で、1998年に助けを借りて自殺した全身まひのスペイン人男性ラモン・サンペドロさんに言及した。サンペドロさんの生涯を描いた映画「海を飛ぶ夢」は2004年にアカデミー賞を受賞している。

スペインの安楽死法は、「回復の見込みがなく、耐えがたい苦痛を伴う重い慢性疾患」をもつ人が、自らの生命を終わらせるために医師の助けを求めることを認める内容。

同法は3カ月後に施行される。現行法では他人の自殺の手助けをすれば禁錮刑を言い渡される可能性があった。安楽死に医師がかかわることは義務付けられない。

ロイター通信の報道によると、欧州ではベルギー、ルクセンブルク、オランダが既に一定の条件下で安楽死を認めている。一方、ポルトガル大統領府によると、同国の裁判所はこのほど、安楽死法を違憲とする判決を言い渡した。

安楽死法案はスペイン与党の社会労働党が推進し、左派系の政党も支持していた。一方、保守系の主要2党は反対に回った。

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