新型コロナ死者が4195人と過去最高、大統領は批判を一蹴 ブラジル

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新型コロナの患者を運ぶ医療従事者ら=3月11日、ブラジル・サンパウロ州サントアンドレ/Alexandre Schneider/Getty Images

新型コロナの患者を運ぶ医療従事者ら=3月11日、ブラジル・サンパウロ州サントアンドレ/Alexandre Schneider/Getty Images

サンパウロ(CNN) 南米ブラジルで新型コロナウイルスによる1日あたりの死者数が過去最高を記録したが、ボルソナーロ大統領は批判の声を一蹴している。

ブラジル保健省が6日に示したデータによれば、新型コロナウイルスで死亡した人の数は4195人と1日あたりの死者数としては過去最高を記録した。米ジョンズ・ホプキンス大学によれば24時間での死者数としては最多だという。これにより、ブラジルでの新型コロナウイルスによる死者数は約33万7000人となった。

保健省によれば、報告された新規感染件数は約8万7000件で、国全体の感染件数は1310万580件となった。

ボルソナーロ大統領は依然として国内の健康危機の深刻さを軽視しており、急増する死者の責任についても無視している。ボルソナーロ大統領は繰り返し、ロックダウン(都市封鎖)や制限措置に反対する姿勢を示しており、新型コロナウイルスを抑制するための取り組みを実施する知事や市長を無礼な言葉で批判している。

ユーチューブに投稿した動画の中で、ボルソナーロ大統領は6日夕、大統領府の外で支援者に対し、「彼らは私を同性愛嫌悪であり、人種差別主義者であり、ファシストであり、拷問者だと呼んだ。そして、今度は、今度はなんだ。たくさんの人を殺した人物。大量虐殺者。わたしは、今や大量虐殺者だ」と語った。

ボルソナーロ大統領の政敵は、新型コロナウイルスへの対応が引き起こした結果について表現するのに「ジェノサイド(集団虐殺)」という言葉を用いてボルソナーロ氏を批判している。

ボルソナーロ大統領は新型コロナウイルスの流行について、メディアによるでっち上げだと示唆し、政府による補助金を報道機関に提供することによって解決が可能だとの見方を示した。

ボルソナーロ大統領は新型コロナウイルスを抑止するための措置についても反対する姿勢を示している。社会的距離の確保の提案者に同意しないとしているほか、誤った主張ではあるが、より厳しい措置を導入した州では死亡率が上昇していると述べている。

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