アストラゼネカ製ワクチン、まれな血栓症と関連とEU当局

アストラゼネカ製のワクチンを手に取る医療関係者/Lennart Preiss/AFP/Getty Images

アストラゼネカ製のワクチンを手に取る医療関係者/Lennart Preiss/AFP/Getty Images

(CNN) 欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は7日、英オックスフォード大と英製薬大手アストラゼネカと共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、まれな血栓症と関連があることを確認した。英当局は、30歳未満の人に対して別のワクチンの接種を推奨している。

EMAは今回、血小板減少を伴うまれな血栓症について、同ワクチンの副反応リストに記載すべきだと述べた。ただ、ワクチンの使用制限を勧告するのは控えた。新型コロナは「非常に深刻な疾患」であり、接種の利益がリスクを上回るとしている。

一方、英規制当局はより慎重な姿勢を取り、30歳未満の健康な成人は別のワクチンを提供されるべきだと指摘。当局者はこの勧告を「軌道修正」と位置づけ、英国で急速に進むワクチン接種の妨げにはならないとの見方を示した。

英当局は大半の年齢集団で利益がリスクを上回るものの、現状のデータからは、30歳未満の人々についてウイルスへの接触が限定される状況を想定した場合、利益はリスクをわずかに上回る程度だとしている。

一連の発表を受け、途上国や中所得国に大きな影響が出る可能性がある。こうした国の多くはワクチン共有の枠組み「COVAX(コバックス)」を通じてアストラゼネカ製ワクチンを入手している。

EMAによると、今回の分析では18人の死亡例を調査した。EMAの安全性データベースには脳静脈洞血栓症(CVST)が62例、腹部の血栓症が24例報告されており、死者18人はその中に含まれる。英国を含む欧州諸国ではアストラゼネカ製ワクチンが2500万回以上接種されている。

EMAのエマー・クック長官は記者会見で、アストラゼネカ製ワクチンの利益は副反応のリスクを上回ることを安全委員会が確認したと強調した。

安全委員会のトップも、血小板減少を伴う重い血栓症は極めてまれだと改めて説明。ただ記者から追及を受けると、特定の年齢や性別の集団ごとに利益がリスクをどの程度上回るか理解するデータは持ち合わせていないと認めた。

EMAは先ごろ、こうした副反応の報告の大半が60歳未満の女性だとの声明を発表。しかし、クック長官は今回、性別や年齢の点でリスクの高い人々は明らかでないと述べた。

ドイツは先週から60歳未満へのアストラゼネカ製ワクチンの使用を中止している。

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