病死の妻担ぎ徒歩で10キロ、車手配の余裕なく インド

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男性は妻の遺体を抱え、12歳の娘とともに徒歩で移動していた

男性は妻の遺体を抱え、12歳の娘とともに徒歩で移動していた

ニューデリー(CNN) インド東部オディシャ州で27日までに、病院で病死した妻の遺体を金銭的な余裕がないため車を使って運べなかった夫が肩に担いで帰宅し、約10キロを歩き続ける出来事があった。

車の調達を手伝うなど夫への配慮に欠いた病院を批判する意見が出ている。

夫は悲しみに襲われながらも愛妻の遺体を青色のシートで包んで担ぎ、うだるような夏の暑さの中、泣きくれる12歳の娘を引き連れて自宅へ歩き続けていた。42歳だった妻は結核で死亡していた。

2人が村落の自宅までまだ約50キロの距離がある場所にたどり着いた際、住民の通行人が目撃して地元のテレビ記者に連絡。記者は父娘の苦難の姿をビデオ映像に収め、全国的な反響を呼ぶことになった。

夫は同記者の取材に、「お金がなく車を雇えなかった。病院にもその苦しい事情を説明したが、助けることは出来ないと言われた」と明かした。

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