「コンドーム広告禁止令」に賛否両論 パキスタン

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米ラスベガスで、コンドーム3万個が入った箱などが倉庫から強奪される事件が起きた

米ラスベガスで、コンドーム3万個が入った箱などが倉庫から強奪される事件が起きた

パキスタン・イスラマバード(CNN) パキスタン当局がメディアに対してコンドーム広告の放送禁止を通達したことを巡り、同国の保守系とリベラル系を分断する論争が起きている。

パキスタン電子メディア規制局(PEMRA)はテレビ局とFMラジオ局に対し、コンドームの広告を流さないよう指示する通達を出した。「若者や子どもの繊細で優しい心」に悪影響を与える内容を是正する狙い。

地元紙によれば、通達では「純真な子どもたちがそのような製品にさらされ、それらの機能や使用法について好奇心を持つことを世間は深く憂慮している」と説明。指示に従わない媒体に対しては「法的措置」も辞さないとした。

この通達に対してイスラム教の保守層からは指示する声が上がる一方で、政府の人口統制政策や、家族計画を積極的に推進する政策とは相いれないという声も高まった。

そうした批判を受けてPEMRAは、禁止通達が不安を生じさせたと認めて態度を軟化させ、委員会に判断を委ねた。今回の通達がきっかけとなって国内で論争が巻き起こり、国民の意見が分断されたとしている。

委員会の判断が出るまでは、子どもがテレビを見るような時間帯でない限り、コンドーム広告は一律禁止とはしない方針。ただし「徐々に進化の過程をたどっている我が国の文化的価値に沿った文言や描写を使うよう、特別な配慮」を求めた。

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