中国の習主席が訪英、経済関係強化へ 人権問題巡りデモも

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中国国家主席が訪英

(CNN) 4日間の日程で英国を訪問している中国の習近平(シーチンピン)国家主席が20日午後、英議会で演説し、同国議会を「すべての議会の母」と呼んで賞賛した。人権活動家は今回の訪問に対して懸念の声を強めている。

習主席の訪英は、中国から英国への投資拡大や両国間の貿易関係の拡大など、経済関係の強化が主眼となる。習主席は王室一家の出迎えを受け、バッキンガム宮殿に宿泊するなどの厚遇を受け、宮殿に向かう沿道には支持者が集まって歓迎した。

キャメロン英首相は中国中央テレビで今回の訪問について、英中関係の「黄金時代」と形容した。

一方、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチの英国支部代表は、貿易や投資には反対しないとしながらも、「英政府は今回、貿易や投資のみを話題にしたがっているようだ」「道徳問題や人権問題、中国国家のために苦しんでいる人々の問題が置き去りにされている」と危惧する。

英政府は、習主席との間では人権問題も取り上げるとしながらも、公式日程には盛り込まないと説明している。

20日に習主席を出迎えたチャールズ皇太子は、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマの友人でもあり、習主席のための公式晩餐会出席は見送った。

政界でも労働党の新党首に就任したジェレミー・コービン氏は、公の場で人権問題を取り上げる意向。

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