天安門を想起?、T・スウィフトのアルバム「1989」 中国で検閲か

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シンプルなこのロゴが物議を醸す?

香港(CNNMoney) 米歌手テイラー・スウィフトさんによる中国市場向けの活動が、当局の検閲で大幅に制限されかねないとの観測が出ている。過去にも政治的な理由から中国での公演ができなくなった欧米のアーティストはいたが、スウィフトさんの場合はアルバムのタイトルやアーティスト名そのものが問題視される可能性がある。

ワールドツアーの一環で11月に上海を訪れる予定のスウィフトさん。来月にはオンラインストアを通じて最新アルバム「1989」の関連グッズが中国国内でも販売されることになっている。

ところが自身の生まれた年にちなんだこのアルバムのタイトルは、民主化運動を当局が武力弾圧した天安門事件の起きた年と同じ。さらにスウィフトさんの頭文字の「T・S」も事件のあった天安門広場の英語名(Tiananmen Square)を想起させる。

中国の検閲当局は、天安門事件に関連する記述や言葉をインターネット上で検索できないようにする措置を取っている。前出のスウィフトさんのオンラインストアでは「T.S.1989」のロゴが入ったTシャツなどが販売されるが、ネットを通じたこのような商品の閲覧や購入に対しては、当局が規制に踏み切る可能性がある。

中国研究の専門家である米デンバー大学のジン・スン教授は「当局にとって問題のあるデザインのTシャツを身に着ける人々が大勢現れる事態となれば、政府は間違いなく何らかの措置を講じるだろう。ただ一方で、政府はそうした強硬な姿勢が裏目に出るリスクも理解している」と分析する。

中国のネット上ではすでにスウィフトさんのグッズの偽造品が大量に出回っており、高い売り上げを記録しているという。

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