米兵と交換のタリバーン元幹部5人、カタールが監視継続へ

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元タリバーン幹部への監視を継続

ワシントン(CNN) アフガニスタンで反政府武装勢力タリバーンに拘束された米兵と引き換えに米収容施設からカタールへ引き渡された元タリバーン幹部5人について、カタール当局は5月31日、渡航制限と監視を当面継続することに同意した。

元幹部らは2001~02年ごろ米軍に拘束され、キューバ・グアンタナモ米軍基地に収容された。昨年5月、09年からタリバーンに拘束されていた米軍のボウ・バーグダル軍曹の解放と引き換えに、身柄をカタールへ移送された。同国は幹部らに対して外国への渡航を1年間禁止し、監視態勢を敷いていた。

渡航禁止期間が終了する31日を前に、米国がカタールに延長を要請。両国とアフガニスタンの当局者による交渉が続いていた。情報筋によると、カタールがこれまでと同じ態勢で期間延長に応じる姿勢を示したのに対し、米国は元幹部らへの行動制限や監視を強化するよう求めたため、交渉が難航していた。

同情報筋によると、カタールでは現在、幹部らが呼び寄せた家族を含めて約70人が暮らす。同国当局は、本人らがアフガンへの帰国を望まない場合、強制的に送還することはないと表明している。交渉にはタリバーンの代表者も参加したという。

5人の中には、旧タリバーン政権の内相で国際テロ組織アルカイダのオサマ・ビンラディン容疑者らと直接つながりを持っていたとされる人物や、陸軍参謀長だった人物も含まれる。米議会では野党・共和党が、5人を釈放したことで米国が危険にさらされるとの批判を強めている。

解放されたバーグダル軍曹は今年3月、タリバーンに拘束される直前に駐屯地から脱走していた疑いで訴追された。

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