米上院、大型減税法案の採決へ　共和党員からの支持はなお不透明

（ＣＮＮ） トランプ米大統領の主要政策である大規模な減税・歳出法案をめぐり、上院の共和党は忠誠心を試される局面を迎えている。同法案を前進させるかどうかを問う初の採決が、近く行われる見通しだ。

共和党上院トップのジョン・スーン院内総務らは、法案への賛同を得ようと同僚議員にロビー活動を行っている。トランプ氏やホワイトハウス高官も、抵抗する議員に圧力をかけている。

マイク・リー上院議員によると、トランプ氏は２８日、投票が予定されていた数時間前、抵抗を示している議員の中心とされるリック・スコット上院議員とロン・ジョンソン上院議員と会談した。リンゼー・グラム上院議員によれば、ランド・ポール上院議員は同日午前、トランプ氏とゴルフをともにしたという。

それでもスーン氏が採決手続きで造反を抑え込めるかは不透明だ。中道派のトム・ティリス上院議員や、リー氏やスコット氏ら一部の強硬派は依然として法案修正を求めている。ただ、共和党指導部はトランプ氏の後押しもあり、最終的には可決にこぎつけられるとの見方を示す。

先行きの不透明さを示すように、上院共和党が午後４時ごろに予定していた初回の採決は、修正案の扱いをめぐる調整のため既に数時間遅れている。

マイク・ラウンズ上院議員はＣＮＮの取材に対し、で「最新の情報では投票の確約は取れているが、その確約を得るために一部議員が一部の修正案を提示したがっている」と述べた。修正案が法案の枠内に収まるか確認しているという。