タイとカンボジアが停戦で合意、米中も関与
(CNN) カンボジアとタイとの軍事衝突を受けて発効した停戦合意が、現地時間の29日午前0時に発効して以降、順守されているもようだ。
停戦をめぐっては、マレーシアのアンワル首相が仲介して、カンボジアのフン・マネット首相とタイのプームタム暫定首相が会談を行った。この会談で両首脳は「即時かつ無条件の停戦」に合意した。会談はクアラルンプール近郊にあるアンワル首相の公邸で行われた。
タイ海軍によると、停戦発効から2時間後、係争地域に近い東部トラート県で戦闘が停止した。
一方、カンボジア側でも避難所の責任者がCNNに対し、爆発音がやんだと語った。
「大きな安堵(あんど)を感じている。胸の重苦しさが消えた。今は静かで平和だ」と、ムン・ナラ医師は停戦発効から30分後に述べた。
両国は今回の衝突の発端について互いを非難している。タイとカンボジアの当局の発表による集計では、少なくとも38人が死亡し、200人以上が負傷した。この国境紛争は数十年前から続く長年の火種だ。
今回の停戦交渉には米国と中国も関与していた。
米国のルビオ国務長官は28日、停戦を歓迎し、トランプ政権として両国政府が「今回の合意を誠実に履行する」ことを期待していると述べた。