トランプ氏、ガザで「本当の飢餓が起きている」 米国による食料センター設置を発表

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援助物資を運ぶパレスチナ人=27日、ガザ北部ベイトラヒア/Mahmoud Issa/Reuters

援助物資を運ぶパレスチナ人=27日、ガザ北部ベイトラヒア/Mahmoud Issa/Reuters

(CNN) トランプ米大統領は28日、英スコットランド・ターンベリーに同行する記者団に対し、イスラエルによる封鎖の中で続く飢餓と栄養失調の危機に対処するため、米国がパレスチナ自治区ガザ地区に「食料センター」を設置すると述べた。

トランプ氏は、食料センターについて、優秀な人材と協力して設置し、他の国々もこれに加わるとしている。人々は自由に立ち入ることができ、フェンスも設けない場所にするという。

トランプ氏はガザ地区の民間人に対する援助物資の配布の遅れについて、主にイスラム組織ハマスを非難している。一方で、ガザへの援助を制限するイスラエルにも「多大な責任がある」と認めた。トランプ氏は、交渉を円滑に進めるため、ハマスに対しガザで拘束されている人質の解放を改めて求め、イスラエルが軍事作戦を激化させる可能性があると警告した。

トランプ氏はまた、イスラエルのネタニヤフ首相が先週末に「ガザに飢餓はない」とした発言を覆した。

「これは本当の飢餓だ」「私は分かっているし、偽ることはできない。だから、我々はもっと積極的に関与していくつもりだ」(トランプ氏)

トランプ氏はガザの人々が援助物資を求めて列をなす画像を引き合いに、食料配布が困難であることを認めた。

「実際に食料が配布されている場所を見ると、人々が食料を求めて叫んでいる。彼らは30~40メートルくらい離れた場所にいて、列ができているために近づけない」「あの列をなくさなければならないし、良質で栄養価の高い食料を手に入れるつもりだ。そうすれば、多くの人を救うことができる」(トランプ氏)

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