米ロサンゼルス中心部に夜間外出禁止令、連日のデモで逮捕者続出 略奪も横行
(CNN) 抗議デモが続く米カリフォルニア州ロサンゼルス中心部で10日夜、一部地域に夜間外出禁止令が発令される。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は現地時間の同日午後6時半から記者会見する。
ロサンゼルスのカレン・バス市長は10日、ロサンゼルス市中心部で同日夜から夜間外出禁止令を緊急発令すると発表した。期間については検討中だが、数日間は続くとしている。
対象となるのはロサンゼルス市中心部の約2.6平方キロメートルの区域。時刻は10日午後8時から11日午前6時まで。
ロサンゼルス市警のジム・マクドネル本部長は夜間外出禁止令を「人命と財産を守るための措置」と位置づけ、住民や救急など適用除外となる市民らを除き、時間内に対象区域に立ち入った場合は逮捕の対象になると通告した。
マクドネル本部長によると、抗議デモに関連する逮捕者は増え続けている、7日は27人、8日に40人、9日には114人が逮捕され、10日には197人が身柄を拘束された。
抗議デモは全米に拡大しており、ニューヨークでも警察が拡声器を使ってデモ参加者に交通ルール違反を通告。数人が手錠をかけられて連行された。
バス市長によると、ロサンゼルス市中心部では略奪も横行しており、約23件の被害があった。CNN提携局のKABCは警察の話として、アディダスやアップルストア、診療所、薬局、宝飾店などが狙われたと伝えている。