バイデン大統領がCNNの対話集会に参加、6つのポイント

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バイデン氏がCNNの対話集会に参加した/CNN

バイデン氏がCNNの対話集会に参加した/CNN

(CNN) バイデン米大統領は21日夜、CNNの対話集会に参加し、番組司会者のアンダーソン・クーパー氏や集会の参加者からの質問に答えた。国内問題やサプライチェーン(供給網)、子どもへのワクチン配布の時期など質問は多岐にわたった。

集会のポイントを6つにまとめた。

フィリバスター(議事妨害)

集会ではバイデン氏に上院でのフィリバスターの廃止に賛成か否かを問う率直な質問が出た。上院には無制限の討議を打ち切るには60票の賛成が必要となるフィリバスターの規則がある。

バイデン氏は現時点でフィリバスターの見直しは進められないと回答。それをすれば国内政策の議会通過に必要な票を3つ失う可能性があると述べた。

ただ、そうした法案が通過した後、投票権の保護を目的とする法案でフィリバスター廃止を支持するかとさらに問われると、支持を示唆する様子を見せ、「それ以上かもしれない」と述べた。

実際のところ、バイデン氏が廃止を支持し、または支持しない姿勢を見せたところであまり多くの意味はない。上院民主党議員のジョー・マンチン氏(ウェストバージニア州)とクリステン・シネマ氏(アリゾナ州)はフィリバスターの廃止に反対しているし、民主党の全50票だけでは上院の規則を変更できないためだ。

超党派は死んでいない

バイデン氏はこれまで、超党派は現代政治でも存在しうるもので、また存在しなければならないものだと強く主張してきた。

対話集会の前半でも「超党派と妥協は依然として可能でなければならない」と述べた。

もちろん、バイデン氏が現在直面している本当の課題は、上下院の共和党員を味方につけることではなく、民主党のマンチン、シネマ両氏に同じ船に乗るように説得することだ。バイデン氏は2人を称賛する注意深さを見せた。シネマ氏について「悪魔のように賢い」と述べ、マンチン氏については「悪い男じゃない。彼は友人だ」と語った。

インフラ法案から外されたものに注目集まる

対話集会の参加者からは、バイデン氏が「ケアエコノミー」と呼ぶ社会のセーフティーネット(安全網)の施策から何が取り除かれるのかに質問が集中した。現在民主党議員の間でこうした施策の交渉が進んでいる。

歯科や耳に関する保険のカバーに関する質問や、無料のコミュニティーカレッジ(日本の短期大学に相当)が法案から除かれる点に関する質問、気候変動関連の条項が法案から消えそうな点を問う質問など、法案に何があるかより、何がないのかが話題となった。

政策を公衆にアピールするチャンスと考えていたバイデン氏やホワイトハウスにとって、期待していた状況とは違ったことは明らかだ。

上院での経験を強調

バイデン氏は対話集会の初めに、上院に「370年いた」とジョークを飛ばした。「取引をまとめるのは比較的得意だ」と自信を見せ、今通過を試みているインフラ法案と社会保障関連法案は、これまで交渉したものの中で最難関ではないとも述べた。

では最も難しい取引とは何だったのか。バイデン氏によれば、それは攻撃用兵器の禁止で、自身が交渉し通過させたと述べた。今回の取引も成立させることができるとの楽観的な姿勢を示し、「問題は4つか5つに絞られてきている。我々は達成できる」と語った。

心の健康

多くの人々が心の健康に問題を抱える米国で、バイデン氏は新型コロナウイルスの流行が人々の体だけでなく、心の健康にとって非常に困難な状況になっていると言及する機会を設けた。

バイデン氏は「心が折れることは、腕が折れることと同じだ。助けを求めるべきだ」と述べた。

集会終了後には後退

対話集会が終わって1時間もしないうちに、ホワイトハウスはバイデン氏がサプライチェーン問題への対応に州兵を動かすと述べた発言や、中国の侵入時に台湾を守ると誓った発言に関して言葉を濁し始めた。こうした後退姿勢は、バイデン氏が政権の政策を越えて踏み込んだ発言をした後に側近が断定を避けるというこれまでのパターンを反映するものとなった。

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