バイデン米政権、保有核弾頭数を4年ぶりに公表 3750発

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退役した大陸間弾道ミサイル「タイタン2」=2015年5月12日、米アリゾナ州のタイタン・ミサイル博物館/BRENDAN SMIALOWSKI/AFP via Getty Images

退役した大陸間弾道ミサイル「タイタン2」=2015年5月12日、米アリゾナ州のタイタン・ミサイル博物館/BRENDAN SMIALOWSKI/AFP via Getty Images

(CNN) 米国務省は5日、昨年9月時点で保有する核弾頭の数について3750発だったと公表した。保有核弾頭数を明らかにするのは4年ぶり。トランプ前政権からの方針を転換した形だ。

国務省によれば、2000発は解体を待っている状態。国務省は、透明性の重要性を強調している。

バイデン政権は現在、核政策の指針の見直しを進めているほか、2022年には核不拡散条約(NPT)の再検討会議も開かれる見通し。

国務省は、保有核弾頭の透明性を高めることは、NPTへの関与を含めた核の不拡散や軍縮に向けた取り組みにとって重要だと述べた。

米政権による保有核弾頭数の公表について、専門家から歓迎する声が上がった。

軍備管理協会(ACA)は6日、声明で、米国の保有核弾頭数に関する更新情報について機密解除するというバイデン政権の決断は、トランプ前政権がこの情報を機密扱いするという賢明ではない決断を転換する歓迎すべき一歩だと指摘。今回の決断が、保有核弾頭数について過剰な秘密主義を維持している他の核保有国に対する圧力となるとの見方を示した。

ACAの事務局長を務めるダリル・キンボール氏は6日、CNNの取材に対し、今回の公表がロシアや中国に対する圧力となるかもしれないと述べた。

国務省によれば、昨年9月時点で保有する核弾頭の数は3750発で、最も保有数の多かった1967年の3万1255発からは88%の減少となった。

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