米国で多発するアジア系住民襲撃 識者の見解は

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ロサンゼルスの中華街近くの集会に参加してアジア系米国人への暴力反対を訴える人/Ringo Chiu/AFP/Getty Images

ロサンゼルスの中華街近くの集会に参加してアジア系米国人への暴力反対を訴える人/Ringo Chiu/AFP/Getty Images

だからこそ、危機の時に標的になる

それでも、アジア系米国人が歴史を通じて差別や憎悪を経験してきたことは紛れもない事実だ。アジア系米国人は外国人とみなされることが多いため、これまでも国が緊張状態あるいは危機的状況の時に統一的に標的にされてきた。そして今日もこのパターンが再び繰り返されている。

1800年代後半、中国の労働者は米国の経済的衰退のスケープゴートにされ、米国への移住を禁じられた。また第2次世界大戦中、日系米国人は「背信的」とのレッテルを貼られ、一斉に強制収容所に収容された。

1980年代には、中国系米国人の男性が日本人と間違えられ、日本のせいで自動車関連の職を失ったと考えた2人の白人男性に殺害された。

また2001年9月11日の米同時多発テロ以降、イスラム恐怖症の波に飲み込まれた人々の中には南アジア人も含まれている。

さらに、パンデミックが始まって以来、無数のアジア系米国人が、せきや唾(つば)を吐きかけられるなどの嫌がらせや暴行の被害に遭っている。

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