死去のハルク・ホーガンさん、ドキュメンタリー番組の制作中だった
(CNN) プロレスラーのハルク・ホーガン(本名テリー・ボレア)さんは、自身を題材としたNetflix向けのドキュメンタリー番組を制作中に死去していたことがCNNの取材で分かった。
レスラー界のレジェンドとして知られるホーガンさんは24日、71歳で亡くなった。
ドキュメンタリーはここまで未発表のプロジェクトで、ワールド・レスリング・エンターテインメント(WWE)との提携により制作される。ホーガンさんの輝かしい人生とキャリアを、メディアが伝えない実生活まで含めて記録することを目的としており、関係者によると、ホーガンさんの突然の死去の後も公開される予定だという。撮影は現在も続いている。
ドキュメンタリーのタイトルは未定。番組に近い情報筋によると、このプロジェクトは2024年から準備が進められているという。ホーガンさんとの未公開インタビューは既に20時間以上が収録されており、さらに30時間分のシーンが撮影済みだ。
ドキュメンタリーの制作にはホーガンさんが全面的に協力した。「人々は彼のこれまで見たことのない一面を見ることになるだろう」と、情報筋はCNNに語った。
現時点で公開日は未定で、ホーガンさんの予期せぬ死により、制作陣はドキュメンタリーの一部を再編集する必要がある。情報筋によると、25日夜にはWWEの番組で予定されているホーガンさんへの追悼イベントを撮影するため、カメラが現場に配置される予定だという。

1998年7月12日、サンディエゴで行われた特別マッチでNBAユタ・ジャズのカール・マローン選手にチョークホールドを決めるホーガンさん/Lenny Ignelzi/AP
ホーガンさんはレスリング史上最高のスターとの呼び声が高く、WWEが現在の巨大団体になるのに寄与した。1980年代から90年代にかけてリング内外で圧倒的な存在感を放ち、一般家庭にも名前が浸透。分野の垣根を越えた主流のスターとして活躍し、映画出演を果たしたほか、世界中で認知される存在になった。
フロリダ州クリアウォーターの市当局は声明で、24日に心停止の通報を受け、警察と消防がホーガンさんの自宅へ出動したと説明。ホーガンさんは到着した消防と救急隊から処置を受けたものの、搬送先の病院で死亡が確認された。
Netflixのドキュメンタリープロジェクトは、ブライアン・ストーケルが監督を務め、プロデューサーのコナー・シェルのスタジオ「Words+Pictures」がWWEと共同で制作する。
ホーガンさんのドキュメンタリーに関しては、Puckが最初に報じた。
Netflixは現時点でドキュメンタリーについての詳細情報の提供を控えた。