刃物で無差別に襲撃、11人負傷 米ミシガン州
(CNN) 米中西部ミシガン州トラバースシティにある米小売り大手ウォルマートの店舗で26日、男が折りたたみ式ナイフで「無差別」に人々を刺し、11人が負傷した。グランドトラバース郡の保安官が明らかにした。
容疑者はミシガン州在住の42歳の男で、現場で身柄を拘束された。保安官は記者会見で、容疑者の氏名は公表せず、単独での犯行とみられ、共犯者がいた形跡はないと説明した。被害者は無作為に選ばれたとみられるという。
負傷者のうち3人は手術を受けており、他の被害者の容体については確認中。負傷したのは男性6人、女性5人。
医療機関「マンソン・ヘルスケア」はフェイスブック上で、今回の事件に関連して11人を治療していると投稿したが、けがの程度など詳細は明らかにしていない。
保安官によると、容疑者の拘束には現場に居合わせた市民の協力もあったという。容疑者にけがはなかった。
事件は店舗のレジ付近で発生し、使用された凶器は「通常の折りたたみ式ナイフ」とみられる。
ミシガン州警察の鑑識班が現場の処理のために派遣されており、その作業が終了し次第、店舗は再開される予定だという。
連邦捜査局(FBI)も現場に捜査員を派遣した。
ミシガン州のウィットマー知事はSNSへの投稿で、「恐ろしいニュース」とし、捜査当局と連絡を取り合っていると明らかにした。迅速に容疑者を拘束したとして、警官らに謝意を示した。
保安官は、地元では暴力事件は極めてまれとしつつ、どこも安全とは言えないとして警戒を呼びかけた。