ライアンエア、超過手荷物の持ち込み「撲滅」へ　特定した職員にボーナス支給

（ＣＮＮ） アイルランドの格安航空会社大手ライアンエアが、規定を超えた大きさの手荷物を特定して料金を請求したスタッフに対して、手荷物１個につき約１．５ユーロ（約２６０円）のボーナスを支払っていることがわかった。

ライアンエアのマイケル・オライリー最高経営責任者（ＣＥＯ）は地元メディアの取材に答え、乗客の超過手荷物という問題の撲滅に積極的に取り組んでいるとし、ボーナスの増額を検討していると語った。

オライリー氏はまた、欧州議会が無料の機内持ち込み手荷物の許容量を拡大しようとしている動きについて、機内の空間が不足しているとして、「法制化される見込みはない」と述べた。「我々のフライトはほぼ満席で、乗客の約半数は２個の手荷物を持ち込めるが、残りの半数は１個しか持ち込めない。なぜなら、それが機内に収まる限界だからだ」

こうした報奨金について言及している航空会社のＣＥＯはオライリー氏だけだ。だが、英国のメディアが報じた流出メールによれば、格安航空会社イージージェットでも複数の英国の空港で、規定外の荷物を見つけたスタッフに報奨金が支払われているという。

空港地上業務を請け負うスイスポートはＣＮＮの取材に対し、航空会社の顧客にサービスを提供しており、業務運営の条件に基づいて航空会社の方針を適用していると述べた。

イージージェットはＣＮＮに対し、地上業務のスタッフは第三者の企業によって雇用されており、これらの企業はイージージェットの監督なしに報酬を直接管理していると述べた。