米軍のシリア撤退、共和党重鎮が批判 トランプ氏に撤回求める

マコネル上院院内総務(左)がトランプ大統領によるシリア撤収の判断を批判した/Brandon/AP/Gibson/Getty

マコネル上院院内総務(左)がトランプ大統領によるシリア撤収の判断を批判した/Brandon/AP/Gibson/Getty

(CNN) 米共和党のマコネル上院院内総務は7日、シリア北部から米軍を撤退させるとのトランプ大統領の判断を批判し、方針の転換を迫った。シリア撤兵をめぐっては他の共和党議員からも反対の声が上がり、党派を超えた批判が巻き起こる異例の事態となっている。

ホワイトハウスは6日夜、声明でシリア北部からの米軍の撤退を発表した。これに対しマコネル氏は「突然のシリアからの撤兵は、ロシアやイラン、シリアのアサド政権を利するだけだ」と批判。米国が主導権を発揮して多くの国からなる連合軍の結束を維持し、過激派組織「イラク・シリア・ イスラム国(ISIS)」との戦いに臨むべきだと主張した。

そのうえで、シリア北部では、米国が支援してきたクルド人武装組織と北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコとの間で激しい対立が起こるリスクがあると指摘。トランプ大統領に対し、新たな紛争の発生を防ぐよう強く求めた。

下院共和党のリズ・チェイニー議員も、シリア北部からの撤兵は、ISIS掃討作戦で重要な働きをしたクルド人武装組織を見捨てることに他ならないと批判した。そのうえで「こうした動きはイランを増長させ、トルコのエルドアン政権に不当な恩恵をもたらす。現状、トルコはロシアへの歩み寄りを強める一方だ」との認識を示した。

トランプ大統領は7日、シリア北部から米軍を撤退させる判断について、クルド人武装組織とトルコ政府のどちらかに肩入れしたものではないと説明。撤兵を受けてトルコ政府がクルド人側に非人道的とみなし得る行動をとった場合は、経済的な制裁を受ける可能性があることを示唆した。

撤兵のタイミングについても「関係者全員と協議した」として、不意を突いたとの批判は当たらないと語った。

国防当局者2人はCNNに対し、米軍撤退の判断について、エスパー国防長官とミリ―統合参謀本部議長の両者が事前に関知していたと述べた。

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