シリアのISIS、「勢い再び」 米国防総省報告書

米軍の大規模な撤退に伴い、シリアでISISの勢いが再び増しているという/From ISIS

米軍の大規模な撤退に伴い、シリアでISISの勢いが再び増しているという/From ISIS

ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領がおよそ5カ月前に完全制圧を宣言したテロ組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が勢力を盛り返しつつある。米国防総省監察官が6日に発表したISIS掃討作戦に関する報告書で明らかにした。

報告書では、「ISISは支配地を失ったにもかかわらず、イラクで反政府勢力を結集し、シリアでは勢いを盛り返しつつある」と指摘している。

報告書によれば、米軍の一部がシリアから撤収したことで、ISISの残党との戦闘に影響が出るようになり、現地の同盟勢力に対する支援が難しくなった。ISISがメンバーを勧誘する可能性があると指摘されていた地域に対する米軍の監視能力も減退している。

今回の報告書では、米軍率いるISIS掃討作戦について、今年4月1日~6月30日までの状況を調査した。

「シリアの同盟勢力がISISの復活に対抗するためさらなる訓練や装備を必要としている時に、米軍が減り、支援が減退した」。報告書に添えられた声明ではそう述べている。

米兵が減ったために避難民キャンプに対する米軍や地元の同盟勢力の監視も行き届かなくなったと報告書では警告。ISISの思想がキャンプ内でそのまま流布され、同キャンプに身を寄せる避難民からISISが戦闘員を補充できてしまう恐れがあるとした。

シリアのISIS掃討作戦では、米国を後ろ盾とするシリア民主軍(SDF)が同国北東部のISISの全拠点を制圧した時点で、米軍の約3000人がSDFに助言などを行っていた。その後、米兵の数は大幅に縮小したが、国防総省はシリアに残る兵員の数を明らかにしていない。

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