イランへの4億ドル輸送、人質解放に「利用」 米国務省

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米国務省のカービー報道官

米国務省のカービー報道官

(CNN) イランに拘束されていた米国人4人が今年1月に解放されたのと同じ日に米政府が4億ドル(現在のレートで約400億円)の現金をイラン側に空輸していた問題で、米国務省のカービー報道官は18日、解放を確実にするために支払いを利用したと述べた。

イランが解放合意を履行しないのではないかとの懸念から、米国は支払いを遅らせていたという。だが支払われた現金は解放とは無関係のもので、身代金ではなかったとカービー報道官は主張した。

カービー報道官はCNNに対し、「何よりまず、これはイランの現金だった。国際司法の場でイランへの支払いが決まっていた現金であり、(支払いの)プロセスはずっと前から別個に進んでいた」と述べた。

支払いが人質解放後まで遅らされた件を最初に報じたのはウォールストリート・ジャーナル紙だった。

ある政府関係者は18日、支払いのタイミングは考え抜かれたものだったと指摘。「イランが人質解放の約束を破るのではないかとの懸念や、米・イランの相互不信もあり、最優先課題である米国人の解放まで最大の切り札を取っておきたいと考えたのは当然だ」と述べた。

オバマ政権はこれまで、支払いと人質解放の間に何ら関係はないとしていた。

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