トランプ米大統領、日本に関税引き上げの脅し 「日本が米国産米買わない」と主張
(CNN) 米国のドナルド・トランプ大統領が米国産米の貿易をめぐり、日本から米国への輸出品に対する関税引き上げの脅しをかけている。
トランプ大統領は日本について、「彼らは我々の米を受け取らない。米が大量に不足しているのに。我々は彼らに手紙を送るだけだ。我々は喜んで、これから先長年の貿易パートナーとして彼らを迎える」と自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に書き込んだ。
日本が米国の米を受け取らない、というトランプ氏の主張は事実ではない。米国勢調査局の貿易統計によると、日本は昨年1年間で2億9800万ドル(約428億円)相当、今年1月から4月にかけては1億1400万ドル相当の米を米国から輸入していた。
トランプ大統領は最近、新たな関税率を通告する「手紙」を各国に送ると発言。6月29日に放送されたFOXニュースの番組では、この手紙を送る相手国の筆頭として日本を名指しし、「親愛なる日本様、あなたは自動車で25%の関税を払うことになる」と述べていた。
各国に対するトランプ大統領の「相互関税」を90日間停止するとした措置は、7月9日に期限が迫る。
米国家経済会議(NEC)のケビン・ハセット委員長は6月30日、ホワイトハウスで記者団に対して「何も終わっていない」とコメント。「彼が今何を投稿したかは知っているが、交渉は最後まで続く。たとえ枠組みができたとしても、まだ決着させるべきことがある」と語った。