キング牧師の演説から50年、ワシントンで行進

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米公民権運動指導者のマーチン・ルーサー・キング牧師

米公民権運動指導者のマーチン・ルーサー・キング牧師

(CNN) 米公民権運動指導者のマーチン・ルーサー・キング牧師が「私には夢がある」と訴えた演説から50年を迎える記念として、米ワシントンで24日、大規模な行進が行われた。

ワシントン中心部のナショナル・モールには数千人の参加者が集まり、市民団体や宗教団体の指導者ら数十人が演説に立った。

キング牧師は1963年8月28日、ワシントン大行進での演説で人種差別の撤廃を訴えた。50周年を前にしたこの日の演説では人種差別だけでなく、経済格差や性的指向に基づく差別、移民への不当な扱いなど、幅広い問題が取り上げられた。

ホルダー司法長官は、キング牧師の言葉が公民権運動進展の基礎を築いたと述べ、「われわれの焦点は今、女性や中南米系、アジア系米国人、同性愛者、障害者など、全米で平等と機会を求めるすべての人々の主張に及んでいる」と強調した。

キング牧師の息子、マーチン・ルーサー・キング(3世)氏は、人種差別は今も残っているとして、フロリダ州で昨年起きた黒人少年射殺事件に言及した。

市民活動家のジュリアン・ボンド氏は「当時は50年後に黒人の大統領や司法長官が誕生していることなど想像もできなかった」と語った。63年の行進を振り返り、当時のバッジをつけて参加した人もいた。

ワシントンでは、キング牧師が演説した日からちょうど50周年となる28日にも大規模な行進が予定され、オバマ大統領やクリントン、カーター両元大統領が演説することになっている。

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