「ウォーキング・デッド」出演、女優のケリー・マックさんが死去 33歳
(CNN) 世界の終末を描いたゾンビ物のテレビシリーズ「ウォーキング・デッド」への出演で知られる女優のケリー・マックさんが死去した。33歳だった。
ソーシャル・ネットワーキング・サイト「ケアリングブリッジ」に投稿された声明によると、マック(本名ケリー・クレベノウ)さんは、中枢神経系の神経膠腫(こうしゅ)との闘病生活の末、2日に故郷シンシナティで「安らかに息を引き取った」。神経膠腫とは、脳や脊髄(せきずい)に発生する腫瘍(しゅよう)の一種。
5日、マックさんのインスタグラムには本人の写真が投稿された。写真には「消えることのない悲しみとともに、愛するケリーが亡くなったことをお知らせします。あの明るく情熱的な光は、私たちの誰もがいずれ向かうであろう来世へと旅立ちました」との文言が添えられた。
共演者や友人、ファンからは、「才能豊か」な「優しい心」の持ち主として故人を悼むメッセージが寄せられている。
共に「ウォーキング・デッド」に出演したアラナ・マスターソンさんは、「本当に素晴らしい人。最後のエピソードで彼女と共に戦えたことをとても誇りに思う」と綴(つづ)っている。

人気テレビシリーズ「ウォーキング・デッド」でアディを演じるマックさん(左)/Jace Downs/AMC
ケアリングブリッジに掲載された声明によると、マックさんはキャリアを通して35本の作品に出演。プロデューサーとしても5作にクレジットされている。よく知られているのは「ウォーキング・デッド」シーズン9のアディ役、「シカゴ・メッド」シーズン8のペネロープ・ジェイコブス役など。「9-1-1:LA救命最前線」にも出演している。
その他コマーシャルやナレーションの仕事も手掛け、ドクターペッパー、ロスストアーズ、デイリークイーン、チックフィレイなどのコマーシャルに出演した。物語を語ることへの愛着が深まったのは、幼少期に誕生日プレゼントとして小型のビデオカメラをもらったのがきっかけだった。コマーシャルには子役時代から出演していた。
「ケリーは温かさや創造性、そして周りの人々を揺るぎなく支えることで知られていた」「彼女の仕事への情熱と献身的な姿勢は、業界内外を問わず、数え切れないほどの人々にインスピレーションを与えた」と、投稿は述べている。