英女性ボクサー、ジョージア・オコナーさん25歳で死去 がんと闘病の末
(CNN) 英国の女性ボクサー、ジョージア・オコナーさんががんとの闘病の末、25歳の若さで亡くなったことが分かった。所属するプロモーション会社「BOXXER」が22日に公表した。
BOXXERはインスタグラムで「ジョージア・オコナーの死に心を痛めている」と言及。「リングの中でも外でも真の戦士だった。ボクシング界は才能に富み、勇敢で、断固とした決意を秘めた女性をあまりに早く失った」と書き込んだ。
「ジョージアはここBOXXERで多くの友人から愛され、尊敬と敬意を集める存在だった。この困難な時期にあって、我々の思いは彼女の愛した人と共にある」とも述べた。
オコナーさんは昨年、SNSで潰瘍(かいよう)性大腸炎と診断されたことを明かしていた。米国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所によると、潰瘍性大腸炎は「免疫システムの異常反応により、大腸の内壁に炎症や潰瘍が生じる慢性の炎症性腸疾患」と定義される。
オコナーさんは1日に15~20回もトイレに行く必要があり、「耐え難い腸のけいれん」に苦しんでいた。妊娠したものの流産した経験もあるという。
今年1月にはインスタグラムで、「絶え間ない痛み」に襲われた後、がんと診断されたことを明かした。
母親はオコナーさんのために募金ページを立ち上げた際、このがんは「まれで進行が早く」、医師から「治療不能」と説明されたと記していた。
今月12日になり、オコナーさんはインスタグラムでパートナーのアドリアーノさんとの結婚を発表。姓をカーディナリに変えたことを明らかにした。
スーパーバンタム級の世界王者エリー・スコトニー選手は、インスタグラムで長年の友人だったオコナーさんを追悼し、「私がこれまで出会った中で最も美しい人」と振り返った。

2017年の英連邦競技大会ユース版で金メダルを獲得したオコナーさん(右)/Mark Kolbe/Getty Images
ボクシング選手としてキャリアを振り返ると、オコナーさんは2017年の英連邦競技大会(コモンウェルスゲームズ)ユース版で金メダルを獲得。21年にプロ転向を果たし、プロでの戦績は3戦3勝だった。最後の試合を闘ったのは22年10月だった。
イングランド・ボクシングはオコナーさんを「非凡な才能に恵まれたボクサーであり、ボクシング界で大変愛された存在だった」と評している。