公共交通で大音量垂れ流し、通勤客を苛立たせる「ベアビーティング」が流行 英

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「沈黙は金」とされていた時代のことを覚えているだろうか/Westend61/Getty Images

「沈黙は金」とされていた時代のことを覚えているだろうか/Westend61/Getty Images

(CNN) 英国などの公共交通機関で、「ベアビーティング」と呼ばれるトレンドが通勤客をいら立たせている。

この「ヘッドホンを使わず音楽や動画を大音量で流す」行為のことは恐らく読者も知っているだろう。すでに遭遇した経験がある可能性も高いのではないか。

ひとりの「ベアビーター」の迷惑行為が次の行為を誘発して悪弊が広がり、世界中で列車や航空機、バスの乗客を怒らせる状況になっている。

英国、少なくともロンドンでは公共交通機関でうつむいて黙って過ごすのが長く神聖なマナーとされてきたが、野党は政府に対し、こうした騒音を出す違反者に最大1000ポンド(約19万3400円)の罰金を科すよう求めている。

自由民主党が委託した世論調査によると、英国人のおよそ5人に2人は、音楽を大音量で流す行為に「頻繁に」または「時々」遭遇した経験があると回答。ただ、半数超の人は、他の乗客に音量を下げるよう頼むのは気後れすると答えている。

野党の政治家は実行困難な可能性のある人気取りの法律を要求しがちだが、ロンドン中心部のレスター広場では、これとは別の騒々しい公共の場でのエンターテインメントに対して具体措置が取られた。

ストリートパフォーマーはレスター広場の風景の一部になっている。だがBBCによれば、判事は最近、路上ミュージシャンがエド・シーランの曲を観光客に聞かせることによって繰り返される騒音は、地元のオフィスワーカーにとって「心理的拷問」に等しいとの判断を示したという。

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