新型コロナワクチン、感染経験者は初回で2回分以上の抗体獲得か 米研究

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ワクチン接種を行う医療従事者=1日、イスラエル/Jack Guez/AFP/Getty Images

ワクチン接種を行う医療従事者=1日、イスラエル/Jack Guez/AFP/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスの感染歴がある人はワクチンを1回接種しただけで、感染歴のない人が2回接種した後と同等かそれ以上の抗体を獲得するとの研究結果が報告された。

米マウントサイナイ医科大学の研究者らが1日、未査読の論文を公開した。

研究チームはmRNA(メッセンジャーRNA)ベースのワクチンの接種を受けた109人について、接種後の抗体価や副反応を調べた。この中には、過去に新型ウイルス感染症を経験した41人が含まれていた。ワクチンの種類や感染時の重症度は明記されていない。

感染歴なしのグループは1回目の接種から9~12日後の抗体価が比較的低かったのに対し、感染歴のあるグループは数日のうちに最大で10~20倍の抗体価を示した。

また感染歴のあるグループでは1回目の接種後、感染歴なしの人が2回目の接種後に示すような倦怠(けんたい)感や発熱、筋肉痛など全身性の副反応を示す傾向がみられた。

チームはこの結果から、感染歴がある人へのワクチン接種を1回だけにすることで、無用の苦痛を避けられるうえ、ワクチンを節約できると主張している。

この研究では、抗体価の大きさが実際に予防効果を高めるかどうかを検証していない。チームは確認の研究を続けている。

米疾病対策センター(CDC)は感染歴のある人も免疫がいつまで続くかは分からないとして、ワクチン接種を受けるよう勧めている。

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