水を求めるラクダが集落に押し寄せ、1万頭の殺処分も オーストラリア

厳しい干ばつの影響で、住民に被害を及ぼすラクダの殺処分が南オーストラリア州で始まる/Ezra Shaw/Getty Images

厳しい干ばつの影響で、住民に被害を及ぼすラクダの殺処分が南オーストラリア州で始まる/Ezra Shaw/Getty Images

(CNN) 厳しい干ばつに見舞われているオーストラリアの南オーストラリア州で、必死に水を求めるラクダによって住民の生活が脅かされているとの苦情が相次ぎ、8日からラクダの殺処分が始まる見通しとなった。

CNN系列局のセブンニュースは、およそ1万頭のラクダが射殺の危険にさらされていると伝えた。

ラクダの殺処分は、南オーストラリア州北西部の先住民アボリジニの自治体APYが許可を出した。8日から5日間の予定で実施される見通し。

APYはフェイスブックへの投稿で、「ラクダの巨大な群れなど野生化した動物」によって、アボリジニの集落やインフラが脅かされており、ラクダの頭数管理が必要になったと説明している。

APYの委員はオーストラリアン紙の取材に対し、水を求めるラクダが集落に押し寄せていると述べ、「我々は極端に暑くて不快な状況に追い込まれている。ラクダの群れはフェンスをなぎ倒したり、住宅の周辺に侵入したり、空調設備から水を飲もうとしたりしている」と訴えた。

APYは都会から遠く離れた遠隔地にあり、広大な土地に住む人口はわずか2300人程度。ラクダの頭数はオーストラリア全土で急増している。

オーストラリアでは熱波と森林火災が続く中、各地で多数の野生生物が犠牲になっている。SNSには人に水を飲ませてもらうコアラや、焼け焦げた動物の死骸が道路沿いに散乱する映像などが投稿された。

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