感染症撲滅へ、武器は「蚊の工場」<5> 実効性に疑問の声も

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実験の実効性には疑問の声も出ている

実験の実効性には疑問の声も出ている

中国・広州(CNN) 米ミシガン州立大学の研究者で昆虫学者のジーヨン・シー氏の研究チームによると、研究チームが蚊の放出を行っている島では、蚊の数がこれまでに96%も減少したという。しかし、シー氏がこの島で行っている実験をより広い地域で、より大きな規模で展開できるか否かについては多くの科学者らが疑問を呈している。

前回「感染症撲滅へ、武器は『蚊の工場』<4> 蚊を生産する」はこちら

世界保健機関(WHO)の感染病の専門家ラマン・ベラユーダン氏は、シー氏の研究はたしかに有望だが、ヤブカは粘り強く生き残る術を持っていることを念頭に置く必要があると指摘する。

ベラユーダン氏によると、ヤブカは3日に1回、最高で150の卵を産み、一生に最高で10回産卵するという。またこれらの卵は 人里離れた乾燥した場所でも最長1年間生き続け、水分と遭遇した時に孵化(ふか)すると同氏は警告する。

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