感染症撲滅へ、武器は「蚊の工場」<4> 蚊を生産する

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「蚊の工場」では大量の蚊を繁殖させている

「蚊の工場」では大量の蚊を繁殖させている

中国・広州(CNN) 米ミシガン州立大学の研究者で昆虫学者のジーヨン・シー氏は多くの時間を米国で過ごしており、研究所で主力として活躍しているのは、バイオエンジニアリングや昆虫学、薬剤分野の知識を持った若い研究技術者たちだ。

前回「感染症撲滅へ、武器は『蚊の工場』<3> 蚊をもって蚊を制す」はこちら

そんな研究助手のひとりチェンさんも、蚊の大量繁殖や研究のためのたくさんの部屋がある迷宮のような工場を見て、最初は驚いたという。「SFの世界から抜け出したような非現実的な場所だと思った。その後、すぐになれたけれども」と語る。

しかし、数百万もの蚊を大量に繁殖させるのは簡単な仕事ではない。

研究者らはまず、顕微鏡下で蚊の卵にボルバキアを注入し、ボルバキアに感染した蚊の第一世代を作り出す。やがてこれらの蚊が子を産み、その子らがさらに多くの卵を産む。それらの卵を採取し、幼虫になるまで水で満たされたトレーの中で育てる。

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