FRB議長と面会したトランプ氏、金利めぐり非難 パウエル氏は非政治的立場を強調

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連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=15日/Andrew Harnik/Getty Images

連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=15日/Andrew Harnik/Getty Images

ワシントン(CNN) トランプ米大統領は29日、ホワイトハウスで連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長と面会した。面会は第2次トランプ政権が発足してから初めて。トランプ氏は利下げが行われていないことを非難したが、パウエル氏はいかなる決定も大統領の要求に基づいて行われることはないとの立場を維持した。

この面会はトランプ氏の要請で行われた。同氏は数カ月にわたりパウエル氏を繰り返し攻撃してきている。

FRBは声明で、「パウエル議長は金融政策に関する見通しには触れず、政策の方向性は今後発表される経済情報とそれが経済見通しに及ぼす影響に完全に依拠することを強調した」と述べた。

トランプ氏はパウエル氏を「愚か者」で「ひどい負け犬」と評し、退任は「早ければ早いほど良い」との見方を示す。パウエル氏に対するトランプ氏の厳しい批判は主に、FRBが自身の望むほど迅速に金利を引き下げていないことに向けられている。

ホワイトハウスのレビット報道官は29日の記者会見で、両者が面会したことを確認し、「大統領は、FRB議長が金利を引き下げないことは誤りであり、それが米国を中国などの国々に対して経済的に不利な立場に置いているとの考えを伝えた。大統領は公の場でも、そして今回、非公式の場でもこのことを強く訴えた」と説明した。

パウエル氏は2018年、当時大統領だったトランプ氏からFRB議長に任命された。任期は26年5月まで。パウエル氏はトランプ氏の攻撃に対し沈黙を守り、FRBの決定はすべて経済データに基づいており、物価の安定と雇用の最大化というFRBの二つの目標達成を目指していると強調している。

パウエル氏は、現職の米国大統領との会談を求めたことはないと述べている。

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