バフェット氏、バークシャーCEOの退任理由を米紙に明かす
ニューヨーク(CNN) 米著名投資家のウォーレン・バフェット氏(94)が14日に掲載された米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで、投資会社バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)を退任する理由を明かした。
バフェット氏は3日に開かれた同社の年次株主総会で今年末に退任すると発表していた。後任にはバークシャー・ハサウェイ・エナジーのCEOであり、バークシャーの非保険事業の副会長も務めるグレッグ・アベル氏が2026年初頭に就任する見通し。バフェット氏は死去するまで会長職にとどまるとしている。
アベル氏にCEOの座を譲ることを決めた理由は、ごく簡潔なものだった。
バフェット氏はWSJに「魔法の瞬間はなかった」「自分がいつ老いるかなど分かるわけがない」と語った。
同氏は「どういうわけか、90歳くらいになるまで、私はあまり老化し始めていなかった」と振り返り、「しかし一度老い始めたら、元には戻らない」と続けた。
老化の症状として、同氏は、バランスを崩す、名前を思い出しづらくなる、新聞を読むのが難しくなるなどを挙げた。
一方でバフェット氏はWSJに対し、今後も仕事を続けるつもりであり、投資の手腕は健在だとも語っている。
「毎日気分が良いという意味で健康状態は良好だ」「オフィスで大切な人たちと仕事をし、彼らも私のことをとても好いてくれている。私たちは良い時間を過ごしている」(バフェット氏)
引退後の計画について問われると、バフェット氏は「家でじっとしてメロドラマを見るつもりはない。私の興味は変わらない」と語った。