「特別政府職員の時間は終了」、マスク氏が表明
(CNN) ハイテク企業を率いる富豪で、米国の特別政府職員の地位に基づいて政府効率化省(DOGE)を率いていたイーロン・マスク氏が28日夜、自身のトランプ政権での時間が「終わりを迎えた」と表明した。
DOGEの主導を通じ、マスク氏は連邦政府職員の大幅な削減を監督した。これは連邦支出の縮小を念頭に置いたトランプ政権の取り組みの一環だった。
マスク氏は自身が所有するソーシャルメディア、X(旧ツイッター)への投稿で、特別政府職員の予定期間が終了すると発表。無駄な支出を削減する機会を与えてくれたことについて、トランプ大統領に感謝したいと述べた。
また「DOGEの任務は今後強化の一途をたどるだろう」とし、それが政府全体にとっての運営方針になると言い添えた。
この投稿に先駆け、マスク氏はトランプ氏の包括的な減税・歳出削減法案に関して懸念を表明。CBSニュースのインタビューに答え、法案が実現すれば米国の財政赤字は増加し、DOGEの施策の効果は低下するだろうと語っていた。
一方、あるホワイトハウスの当局者は、マスク氏が今夜にも文書業務を含む退職手続きを開始するだろうと述べた。