米スターバックス、英国事業の売却検討か 英報道

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スターバックスが英国事業の売却を検討か/Edward Berthelot/Getty Images

スターバックスが英国事業の売却を検討か/Edward Berthelot/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 英紙タイムズは19日までに、米コーヒーチェーン大手スターバックスが英国事業の売却について検討するため、アドバイザーに調査を依頼したと報じた。

スターバックスにコメントを求めたところ、同社はCNN Businessに英国の従業員に送信した先週末の電子メールを共有した。メールは同社が「正式な売却プロセス」に入ったことを否定する内容で、引き続き英国にとどまりたいと主張している。

今回の報道は英経済が苦境に立たされる中で浮上した。企業は経営環境が難しさを増し、国民は家計のやりくりに苦労している状況だ。英国の5月のインフレ率は40年ぶりの水準となる9.1%に達し、主要7カ国(G7)の中で最高となった。

特に食料価格が高騰しており、多くの国民は生活費の危機的な値上がりに見舞われている。英中央銀行のイングランド銀行によると、可処分所得は記録が始まった1964年以降で2番目となる落ち込みを見せている。

イングランド銀行が今月発表した金融安定報告書によると、英国経済全体の展望も厳しく、経済見通しは「著しく悪化」したという。経済協力開発機構(OECD)は6月、英国経済が不景気に向かっており、来年の国内総生産(GDP)成長率はゼロになるとの予測を示した。

スターバックスでは顧客の在宅勤務が始まったのに伴い、コーヒーの売り上げが落ち込んだ。ただ、従業員の職場復帰が進むにつれて状況は好転しており、同社幹部はアナリストとの5月の電話会議で、4月3日までの四半期は英国での売り上げが大きく改善したと明らかにした。

スターバックスは2021年10月時点で英国に直営店約300店、ライセンス店約800店を展開。英国事業は1998年に開始した。

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