香港の人工島計画、予算9兆円 反対派は撤回要求

ランタオ島昂坪の風景=2018年10月7日/ANTHONY WALLACE/AFP/AFP/Getty Images

ランタオ島昂坪の風景=2018年10月7日/ANTHONY WALLACE/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) 香港政府はランタオ島東部に約800億ドル(約8兆8000億円)の予算をかけ、1000ヘクタールの人工島を造成するプロジェクトを発表した。反対派は高額の費用や環境への懸念を理由に計画撤回を求めている。

香港政府の黄(ファン)発展局長は19日の発表で、深刻な土地不足に対応するために必要なプロジェクトだと説明。人工島には26万戸の住居を建設し、このうち7割を公営住宅とすると説明した。

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの巨大プロジェクトとして知られる人工島、パームジュメイラの560ヘクタールと比べても2倍近い大きさだ。実現すれば世界最大級の人工島となる。予算規模は香港の財政備蓄残高の約半分に相当する。

この計画に対して国際環境NGOグリーンピースの香港事務所は、人工島の建設よりも工業用地を活用するほうが低予算で、環境への悪影響も小さいと主張する。

世界自然保護基金(WWF)によると、香港には現在、公営住宅の建設に使える工業用地が1200ヘクタールあるという。

反対派はプロジェクトの予算について、インフラ整備などの関連費用を加えると、政府が示す額の2倍にも達する可能性があると指摘。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官に計画をただちに撤回するよう迫っている。

これに対して黄氏は、埋め立てた土地を開発業者に売却することで費用を回収できるとの見通しを示した。

環境面では、香港近海に生息し、絶滅の恐れがあるシナウスイロイルカへの影響を心配する声もある。

さらに気候変動による海面上昇などの影響も懸念されるが、黄氏は人工島を海抜6メートル以上とし、猛烈な台風の襲来にも耐えるよう設計すると強調した。

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