米、ベネズエラに原油禁輸を検討 マドゥロ政権制裁で

2018.02.08 Thu posted at 18:57 JST

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ロンドン(CNNMoney) ティラーソン米国務長官は8日までに、政情混乱や深刻な経済危機に直面する南米ベネズエラの原油輸出を封じ込める措置を検討していることを明らかにした。

訪問先のアルゼンチンで記者団に述べた。米国内での同国産原油の販売禁止や、ベネズエラへの原油や石油精製品の輸出禁止も考慮しているとした。

ベネズエラは世界でも有数の産油国で、経済苦境にある中、原油輸出はほぼ唯一の外貨獲得源となっている。ただ、生産量は減少基調にありそれだけ食料や医薬品不足などに襲われる国民の窮境を深める結果となっている。

反米左派路線を掲げるベネズエラのマドゥロ大統領は国会軽視や野党封じ込めなどの強権体制を強め、米国は既に経済制裁も発動している。米国が原油禁輸に踏み切った場合、同国経済はほぼ麻痺状態になるとの見方もある。

ベネズエラの原油生産量は2014年以降、急速に落ち込んでいる。業界筋によると、昨年12月時点での生産量は日量約170万バレル。米エネルギー情報管理局によると、米国への輸出量は昨年1〜11月期で日量当たり平均60万バレル以上。

ただ、禁輸を開始した場合、米石油業界への影響も予想される。米国はベネズエラへ軽質油を送り、ベネズエラで重油と調合した製品が米国へ送り返される構図となっている。ベネズエラからの安価な製品が調達出来なかった場合、米石油精製業界は別の場所での入手を迫られる。最終的にガソリン価格が上昇する可能性もある。

石油大手エクソンモービルの前会長でもあるティラーソン氏は、米業界への影響を緩和させる方途を探っているとも述べた。

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