象牙密輸調査の第一人者殺害、自宅で複数箇所刺される ケニア

2018.02.06 Tue posted at 12:58 JST

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ケニア・ナイロビ(CNN) 象牙やサイの角の密輸に対する調査活動で世界最高水準の実績を持つ米国人の男性が、アフリカ東部のケニアで殺害されたことが6日までに分かった。同国内務省の報道官が明らかにした。

殺害されたのは元国連特使でサイを保護する取り組みに携わった経歴を持つエズモンド・ブラッドリーマーティン氏。内務省報道官によるとケニアの首都ナイロビ郊外の自宅で4日、体の複数箇所を刺された遺体が見つかったという。警察が捜査を進めているが、殺害の動機は明らかになっていない。

ブラッドリーマーティン氏はミャンマーから戻ったばかりで、自身の調査結果の報告書を作成していたときに殺害されたとみられる。

過去数十年にわたり、ブラッドリーマーティン氏は夫人とともに世界各国を訪れ、ラオス、ベトナム、エチオピア、ナイジェリアといった国々に象牙やサイの角の密輸ルートが存在することを突き止めてきた。ケニアで活動するゾウの専門家のパウラ・カフンブ氏は、ブラッドリーマーティン氏が野生動物保護の「象徴的な」存在だったと語った。

実績として特に高く評価されているのは、1993年に中国政府に働きかけ、サイの角の取引の非合法化を実現したことだ。ともに活動する機会の多かったケニアに拠点を置く非政府組織(NGO)「セーブ・ジ・エレファンツ」は、ブラッドリーマーティン氏への追悼文をツイッターに投稿した。

一方、国際自然保護連合(IUCN)のアリ・カカ氏は、ブラッドリーマーティン氏のように個人で象牙の密輸を調査する人たちが「大変な危険にさらされている」と警鐘を鳴らす。

「(活動に)より多くの危険が伴うことは明らかで、とてつもなく困難な任務になっている。現状として個人の活動家は無防備であり、支援体制もない」と懸念を示した。

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