新車販売が不振、EU離脱で需要冷え込む 英

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英国では昨年の新車販売が大きな落ち込みを見せた

英国では昨年の新車販売が大きな落ち込みを見せた

ロンドン(CNNMoney) 英国の自動車製造販売協会は7日までに、同国内の新車の販売台数が昨年、過去最高水準だった2016年比で約6%落ち込んだと報告した。11年以降では年間ベースで初の下落。

昨年の販売台数は計254万台に後退し、9カ月連続の減少も記録。12月には前年同月比で14%超も縮小していた。

16年実施の欧州連合(EU)離脱を決めた国民投票以降に冷え込んだ消費者心理や産業界の先行き不安が主因としている。18年も一層の需要減を見込んでいる。

16年の国民投票後の数カ月間は経済成長率が減速して通貨ポンドも安値をたどり、物価も上昇し、生活費の高騰に見合う昇給も実現していなかった。

新車の売れ行き不振の背景にはEU離脱決定だけでなく、ディーゼル車規制に動いた政府の施策も絡む。同車の販売比率は市場で40%以上も占める。ディーゼル車の販売は昨年17%減っていた。

英国政府は今年、ディーゼル車両を対象により高率の課税導入を計画。また、ガソリン車、ディーゼル車の販売を2040年から禁止する政策も最近打ち出した。

一方、欧州の自動車製造協会によると、欧州の他地域における新車購入は堅調で、昨年1~11月における新車登録件数は4%超の増加を示した。特にイタリアとスペインでの需要が旺盛で、それぞれ約9%と8%の増加となった。

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