配車サービスで人種差別か、解約率や待ち時間に差 米調査

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シアトル市内でリフトへの配車依頼が通るまでの時間も、白人男性よりアフリカ系男性の方が長くかかった。

この研究ではさらに、乗客の性別に注目すると女性は乗車時間が長く、同じルートでも男性より走行距離が5%多くなることが明らかになった。女性が相手だと運転手が料金をつり上げようとしたり、乗客と親しくなろうとしたりするためではないかと、研究チームは指摘する。

ニッテル教授はさらに、ほかの都市や業界にも同様の差別があるとの見方を示す。例えば同チームがシアトルのタクシー業界について調べたところ、タクシーを拾おうとしているのが白人だと60%近い確率で最初のタクシーが止まるのに対し、黒人の場合は20%未満だった。

民泊仲介サイトの「エアビーアンドビー」も昨年来、宿泊先の「ホスト」がアフリカ系の名前を持つ「ゲスト」の予約を断る傾向があると指摘されている。

ニッテル教授は、差別をできるだけなくすことは企業側の責任だと強調。ウーバーやリフトに対し、顧客の名前や写真の代わりに利用者番号を使ってはどうかと提案している。また両社が研究者とデータを共有するなど、透明性を高めることが改善への一歩になると話している。

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