ロシア、ウクライナの要衝を制圧と主張
(CNN) ロシアは、自国の軍隊がウクライナ東部ドネツク州の要衝チャシブヤールを制圧したと発表した。同市の周辺ではこれまで1年半近くにわたって戦闘が繰り広げられてきた。
ウクライナ国防省はロシアの主張についてコメントしていないが、同国軍司令部は31日、ロシア軍がチャシブヤール付近の地点を攻撃したことを確認した。チャシブヤールは激戦地となったバフムートの西数キロに位置する。司令部はウクライナ軍がその地点で「防衛を続けている」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
ウクライナの分析グループ「ディープステート」のオープンソース・マッピングによると、ウクライナ軍は現状でチャシブヤールの西部を支配下に置いている。
チャシブヤールがロシア軍の手に落ちたと確認されれば、同軍は優位に立ち、ウクライナの要塞地帯として知られるドネツク州の各都市、スロビャンスク、クラマトルスク、コンスタンチノフカなどを脅かすことになるとみられる。
チャシブヤールは戦前は1万2000人が暮らす都市だったが、2年間の空爆や砲撃により現在は廃墟と化している。