タイ・カンボジア国境紛争、戦闘が2日目に突入
タイのドローン、カンボジアとの国境地域に爆弾投下
バンコク/プノンペン(CNN) タイとカンボジアが領有権を争う国境地帯での戦闘が2日目に突入した。両国の当局者が25日、CNNに明らかにした。
衝突は現地時間の午前4時30分、カンボジアが小火器と重火器を発砲したことで発生したと、タイ軍の副報道官が述べた。タイ軍は砲撃で応戦したという。
同地域に展開するタイ軍はその後のフェイスブックへの投稿で、カンタララック地区において爆弾処理作戦と遺体収容活動を行っていると警告した。現地は24日、カンボジアのロケット弾攻撃を受けた。
軍は、ウボンラチャタニ県の2カ所とスリン県の1カ所で衝突が発生していると警告。住民に対し当該地域を避けるよう呼びかけた。カンボジアから重火器とロケット弾の発射が報告されているという。
両国の800キロに及ぶ陸上国境沿いでは数カ月にわたり緊張が続いていた。戦闘は24日に勃発し、小火器とロケット弾の応酬があった後、タイがF16戦闘機を緊急発進させ、カンボジア国内にあるとされる軍事目標を爆撃した。
タイ保健省によると、タイではこれまでに少なくとも14人が死亡しており、そのほとんどが民間人だという。
一方、カンボジアでは少なくとも1人が死亡、5人が負傷した。オダーミエンチェイ州の報道官が明らかにした。同報道官は、25日の朝時点で緊張は「依然として高まっている」と付け加えた。
カンボジアでは4000人以上が国境付近の家を追われたと、AP通信が25日、オダーミエンチェイ州の別の当局者の話を引用して報じた。