イスラエル軍、ハマス指導者の遺体を収容 5月に殺害を発表
(CNN) イスラエル軍は8日、パレスチナ自治区ガザ地区南部にある病院の地下トンネルで、イスラム組織ハマスの指導者ムハンマド・シンワル氏の遺体を収容したと明らかにした。遺体は身元確認の手続きを経たという。
ムハンマド・シンワル氏は、昨年10月にガザでイスラエル軍に殺害されたハマス最高幹部ヤヒヤ・シンワル氏の弟にあたる。
行方がつかめなかったムハンマド・シンワル氏の死亡は、ハマス上層部を狙った一連の暗殺の最新事例だが、ガザでのハマスの支配力を揺るがすには至っていない。
ムハンマド・シンワル氏は5月13日、ハンユニスにある病院を標的とした大規模空爆で狙われた。この前日には、米国籍を持つイスラエル兵エダン・アレクサンダー氏が解放されていた。
イスラエル軍は当時、病院の地下にある司令センターにいた「ハマスのテロリスト」を攻撃したと説明していたが、ムハンマド・シンワル氏を確実に殺害したと発表するまでには2週間以上を要した。