台湾総統選の投票始まる、中国の脅威増大する中

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台湾総統選の投票が始まり、新北市の投票所に並ぶ有権者ら/Alastair Pike/AFP/Getty Images

台湾総統選の投票が始まり、新北市の投票所に並ぶ有権者ら/Alastair Pike/AFP/Getty Images

(CNN) 台湾で13日、高い注目を集める総統選の投票が始まった。選挙の影響は台湾のはるか外まで及ぶ可能性がある。中国政府は年々脅しを強めており、今週には台湾の将来が「岐路」に立たされていると警告した。

人口2400万人の自治の島である台湾は今回、中国との緊張が高まる中で新総統と立法院(国会)議員を選出する。習近平(シーチンピン)国家主席の下、中国はいっそう強力になり、台湾への好戦的な姿勢を強めている。

投票は13日午前に始まった。午後4時に締め切られ、夜に結果が判明する見通し。台湾の集計作業は効率性や透明性が高いことで知られる。

騒々しい選挙戦はそれ自体、台湾に活発な民主主義が根付いていることの証しだ。権威主義的な中国にどう対処するかという問題のほかに、各種の生活問題も争点となった。

中国共産党は台湾を支配したことは一度もないが、自国の領土の一部とみなしている。習氏も台湾統一を「歴史的必然」と形容している。

選挙結果は台湾の将来を決めるだけでなく、対中関係の仕切り直しにもつながる可能性がある。険悪化した米中関係の安定化を図る両国の取り組みも試されることなりそうだ。

中国政府は今回の投票を「平和か戦争か、繁栄か衰退か」の選択と位置付ける。10日には台湾の有権者に「両岸関係の岐路において正しい選択をする」よう警告し、直近2回の総統選を制している民進党に矛先を向けた。

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