10代のパレスチナ人39人、イスラエル刑務所から釈放 23人は罪状なしの拘禁
(CNN) イスラエルの刑務所から釈放された10代のパレスチナ人39人が現地時間の26日夕、バスでパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のラマラに到着した。
イスラエルの刑務局は先に、イスラエルとハマスの合意に基づき、受刑者や拘束者39人をイスラエルの七つの刑務所(イスラエル国内6カ所とヨルダン川西岸の占領地1カ所)から釈放したことを確認していた。ハマス側も同日、人質を解放している。
26日に釈放されたグループには、18歳以下の少年が含まれる。2人は15歳で、最年少の1人は14歳だった。
ラマラには数百人が詰めかけて一行の到着を歓迎し、中にはパレスチナの旗やハマスの旗を振る人もいた。
イスラエル刑務局や収監者の権利擁護団体によると、39人のうち16人は、ほとんどがイスラエル人を襲撃した罪に問われて服役していた。
残る23人は、本人にも罪状が知らされず、司法手続きが行われることもない「行政拘禁」だった。
家族が待ち続けていた17歳の男性も、今回ようやく釈放され、家族との再会を果たした。男性はイスラエル軍によって重傷を負い、武器を所持していたなどとして今年6月に逮捕されながら、これまで起訴もされずに拘留されていた。
イスラエルでは今も、パレスチナ人3000人以上が行政拘禁されている。