昼食に招かれた親族が猛毒キノコの中毒症状、3人死亡 オーストラリア

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激しい腹痛と吐き気、嘔吐などを引き起こすという猛毒の「タマゴテングタケ」/William West/AFP/Getty Images

激しい腹痛と吐き気、嘔吐などを引き起こすという猛毒の「タマゴテングタケ」/William West/AFP/Getty Images

ブリスベン(CNN) オーストラリア南東部ビクトリア州に住む女性が自宅での昼食に招いた親族4人が、猛毒キノコによるとみられる食中毒症状に襲われ、このうち3人が死亡、1人が重体に陥った。警察は殺人事件の可能性もあるとみて調べている。

ビクトリア州警察によると、同州南部の町レオンガサに住む女性(48)が先月29日、元夫の父(70)と母(70)、義母の妹(66)、その夫の牧師(68)を昼食に招待した。

数日後に義母とその妹が病院で亡くなり、1日後に義父が死亡。妹の夫は肝移植が必要とされ、重篤な状態が続いている。

女性は7日、自宅前で地元メディアの取材に対し、涙ながらに関与を否定。「こんなことになるなんて。本当に申し訳ない」と話した。

州警察殺人捜査班の警部は同日の記者会見で、料理をしたのは女性で、その場にいた大人のうちただ一人、食中毒症状が出ていないことから、疑いがかかっているとコメントした。

女性と元夫との関係は良好で、2人の間の子ども2人も昼食の席にいた。子どもたちは別の料理を食べ、体調に異変は起きなかったという。

遺体の毒物検査では確認されていないが、4人の症状は「タマゴテングタケ」の食中毒と考えられる。州保健当局によると、激しい腹痛と吐き気、嘔吐(おうと)、下痢などの症状が出て、いったん収まっても肝臓の損傷で死に至るおそれがある。毒素は加熱、冷凍、乾燥させても破壊されず、少量を食べたたけで死亡することもあり得る。

女性は取材陣からどんな料理を出したのかと聞かれたが答えず、家の中へ消えた。

警察は5日に女性の家を捜索し、押収物を調べている。同警部は住民らに対し、スーパーなどで売っているキノコ以外は食べないよう呼びかけた。

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