ロシアの「破壊工作」の拠点阻止で修道院捜索、ウクライナ

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ウクライナ保安局の要員が修道院を訪れる人の書類をチェックする様子=22日、キーウ/Sergei Chuzavkov/AFP/Getty Images

ウクライナ保安局の要員が修道院を訪れる人の書類をチェックする様子=22日、キーウ/Sergei Chuzavkov/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナ保安局(SBU)は24日までに、ロシアの特務機関による破壊工作が疑われる活動を封じ込める対策の一環として首都キーウにあるウクライナ正教会(モスクワ総主教派)の歴史的な修道院を捜索したと発表した。

捜査したのはキーウ・ペチェールシク修道院で、声明で「ロシアの世界」の拠点としての利用を阻むのが目的と説明。ウクライナ正教会の施設などで破壊工作や偵察の要員、外国人をかくまったり、強力な武器の隠匿に用いたりすることの阻止を狙ったとした。

ロシア正教会の最高指導者であるキリル総主教はプーチン大統領と密接な関係を築き、ウクライナ侵攻も支持している。ウクライナ正教会は今年5月、ロシア正教会に絶縁を突きつけ、「完全な独立」を宣言してもいた。

ロシア大統領府はSBUの今回の捜索について、ロシア正教会に対するウクライナ側の敵意を示す新たな事例と非難した。

ロシア正教会も「威嚇行為」と批判。同正教会の報道担当者はSNS上で、ロシア、ウクライナやベラルーシで奉仕しているロシア正教会はこれまでも破壊を狙い神を冒涜(ぼうとく)する当局によって標的にされてきたと主張した。

同修道院は11世紀に建立され、巡礼の目的地であると同時にユネスコの世界遺産に登録されてもいる。キーウでは人気の高い観光地ともなっている。

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