議員が豚の内臓を投げ付け、豚肉の輸入解禁で紛糾 台湾議会

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台湾議会で、米国産豚肉の輸入規制緩和をめぐり、野党議員が豚の内臓などを投げ付ける出来事があった/Annabelle Chih/NurPhoto via Getty Images

台湾議会で、米国産豚肉の輸入規制緩和をめぐり、野党議員が豚の内臓などを投げ付ける出来事があった/Annabelle Chih/NurPhoto via Getty Images

(CNN) 台湾の議会で27日、蔡英文(ツァイインウェン)総統率いる政権による米国産豚肉の輸入規制緩和に反発する野党・国民党の議員が豚の内臓などを与党・民主進歩党の議員に投げ付ける奇抜な抵抗を見せた。

台湾の中央通信社によると、騒ぎは蘇貞昌(スーチェンチャン)行政院長(首相)による質疑応答を阻止するために起き、一部の議員は一時、殴り合いも演じていた。議会に相当する立法院で撮影された映像には豚の内臓が議場の床や一部議員の服を汚す場面も収められていた。

今回の衝突は蔡総統が今年8月、添加物のラクトパミンが入った餌で飼育された米国産の豚肉輸入を来年1月1日から解禁すると発表したのがきっかけ。ラクトパミンの使用は中国や欧州連合(EU)を含め多くの国で禁止されている。

台湾議会での議員間の衝突は異例なことではなく、2017年にはインフラ基盤事業に関する討議が数日間続いた後、椅子が飛び交い、水を浴びせ合う混乱にもつながっていた。

蔡総統は27日、蘇行政院長による議会での演説前、フェイスブック上で台湾は自由主義の市場と強調。「米国産の豚肉と牛肉はこの市場で選択が与えられており、住民が口にするのを強いられるわけではない」と主張した。

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