イタリア北部に移動制限、全イベント中止 新型コロナ対策

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移動制限はただでさえ脆弱なイタリア経済に打撃を与える可能性がある/Riero Cruciatti/AFP/Getty Images

移動制限はただでさえ脆弱なイタリア経済に打撃を与える可能性がある/Riero Cruciatti/AFP/Getty Images

(CNN) イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は8日、新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めるため、北部のロンバルディア州全域と周辺の14地域を対象とする移動制限令に署名した。影響を受ける人は1000万人以上。中国本土以外でこれほど厳重な対策を打ち出した国は初めて。

移動制限の対象には、金融都市のミラノや観光地のベネチアも含まれる。厳格な対策の一環として、学校や大学は休校となり、人が集まるイベントやスポーツ大会、式典、宗教行事なども中止される。

期限は4月3日まで。違反すれば3カ月以下の禁錮と206ユーロ(約2万4000円)の罰金が科せられる。

ただ、ミラノを発着する列車や航空機は8日も予定通りに運航が続けられており、規制をどう徹底させるかについては疑問が残る。

閑散としたミラノ中央駅をひとり歩く女性/Emanuele Cremaschi/Getty Images
閑散としたミラノ中央駅をひとり歩く女性/Emanuele Cremaschi/Getty Images

コンテ首相は8日、「こうした対策は犠牲を強いる。それは小さい場合もあれば、非常に大きいこともある。だが今、我々は責任を負わなければならない。我々全員が、この措置を守らなければならないと認識する必要がある」と強調した。

イタリア全土を対象とする制限措置も講じられ、映画館や劇場、博物館、スポーツ競技場でのイベントは中止される。

学校や大学は15日まで休校となり、バーやレストラン、商店では客同士が1メートル以上の間隔を取らなければならない。

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